Tuesday, July 22, 2014

研究者のための思考法 10のヒント 感想文その1

島岡先生の、「研究者のための思考法 10のヒント」が届いたので、ただいま読書中である。なんたって島岡先生の書いた本はするめみたいな感じなので、しばらく噛まないといけないのである。

いきなり外伝から読む。10のヒントのうちの11番目からである(笑) なんたってタイトルが「読書術と毒書対策 無理せず優位性を構築する」である。

毒書あるある!

日本に帰ると本屋によって最近の本の物色をする。すると大抵「○分で分かる××」とか、「△週間で出来る英語」とかある。○分で何かがわかったり△週間で英語が出来たら私なんか苦労しないぞ。大体何年ここで英語で苦労してると思うねん! それにしても、最近の日本の本て文字が大きくて空間が多いよね。たまに「このぐらいの質だったら私でも書けるんじゃないかしら?」とか思うわ。古典とか読むと行間も狭いしぎっしり書かれてるし手応えも歯ごたえもあるんだけれど。で、読書対策じゃなくって毒書対策としては、私としては、こんな感じである。

1.古典を読む。その年のベストセラーでも次の年に本屋から無くなっているような本はあんまり意味ないのである。ということで、時間を経ても残っている古典作品は読む価値ありである。
2.海を越えて渡って来て世界的に翻訳されている本は読む価値あり。ちなみに村上春樹は海を渡って英語に翻訳されているしドイツではドイツ語にも翻訳されていた。

さて、この「読書術と毒書対策 無理せず優位性を構築する」であるが、サブタイトルをそのまま「本」から「論文」に置き換えてみた。

「優位性を生む読論文術」
「自分にとっての良論文に出会う確率は低い」
「論文の効用は過大評価されている:『人生を変えた1報』という幻想」
「複数形の論文に価値がある」
「毒論文:論文の弊害は過小評価されている」
「たくさん読んで”毒論文”に免疫力を」
「どんな論文を読めばいいのか」
「”みなと同じ論文”はよくないのか」
「自己啓発系ビジネス論文の読み方」(←これはちょっと無理あり?)
「論文を読む時間はどのようにしてつくるか」

うむ、かなりぴったし。
「これ怪しい」という毒論文いっぱいあるし(笑) 対策としてはたくさん読むしかないし、複数形の論文で対応するしかないし。良論文に出会う確率も低いし。そしてなぜか、ツメが甘い論文を連続的に産出するグループもある。あれはなぜなのだろう? ちなみに私はFacebookをブロックするためにAnti-Socialを自分のコンピューターにインストールしているが、最近はいろんなところのパスワードを難しくした結果覚えられなくなり、それが壁になっているところである。

さらに「毒書:本の弊害は過小評価されている」のところの「本を危険と感じる現代人は少ないでしょう。。。。。」との所を読んで「焚書坑儒」を思い出した。ウィキペディアによると

焚書・坑儒(ふんしょ・こうじゅ)とは、中国を秦王朝が統治していた時代に発生した思想弾圧事件。焚書・坑儒とは、「書を燃やし、儒者を坑する(儒者を生き埋めにする)」の意味。

である。さらに「Kindleに突っ込ん読」中であったFahrenheit 451(日本語名華氏451度。なんでもドイツ人友人によると授業で読んだらしい)を思い出して、島岡先生にきいたところ、ここからヒントを得ているそうである。私は読んでないけど、「Kindleに突っ込ん読」にしておこう。

さて、数日後「本の効用は過大評価されている:『人生を変えた1冊』という幻想』というのは結局あるんではないか」と思ったのである。なぜかというと、昔ハーバード地獄の英語教室で読んだ本を書いた人はノーベル賞を取ったが、過激派に命を狙われていたらしい。さらに言うと、「ロシア革命を引き起こし、ソビエト社会主義のきっかけとなった本」って無かったっけ? 国をひっくり返すぐらいだから、人の人生ぐらい変えるだろう。もちろん1冊ではなく、本+いろんな条件があるだろうけど。

さらに時期を同じくして親から来たメール。どうも「疎開した40万冊の図書」という映画を見に行ったらしい。

1944年から1945年にかけて日比谷図書館の40万冊子の本を疎開させたそうです。1945年5月25日の東京大空襲で、日比谷図書館は全焼します。東京は、その他の図書館も全焼し、東京以外でも空襲にあったところはほとんどの図書館が全焼した。さらにこの事実の凄いところは日比谷図書館の館長に就任した中田邦造は民間人が所有している貴重な本を買い上げてまで疎開させたところです。

ということで本は大事である。だが、論文ばっかり読んで実験しなければ研究がちっとも進まないのと同じように、本ばっかり読んで経験しなければ人生がちっとも進まないだろう。

さて、次に読んだのは10のヒントのうちの12番目(笑)「知的生産のための健康術 研究ができる人はなぜ筋トレをするのか」。優秀な人で体力作りに励む人はいっぱいいる。理由はいろいろあるだろうが「運動すると気分が良くなる」という説もある。「走っている時にひらめくので、わざわざやたらと走る」という人もいるし、私は自転車で走っている時に「あっちとこっちがつながったり」することもある。

前も飲み会で「うちのボスは雪が積もって自動車道が埋もれるまで、雨の日も雪の日も走ります」という話を聞いた。なんでもそのボスはパテント(特許)を持っていて、他のProfessor(教授)よりもオフィスが大きいらしい(←なんて分かりやすい)。あやかって(?)私も雨が降っても自転車通勤することにしている。もっともレインジャケットとレインパンツを着ればいいだけなのだが。

この前もどっかのDirectorがトライアスロンをよくやっているという話を聞いた。私は「フルマラソンを走れる人は成功している」説を勝手にたてているのである。そんなことを言っていたら同僚は今年のボストンマラソンを完走してしまった。

私は、まだ10kmしか走れないんですけどー!!!

フルマラソンには程遠い。だが、人生も長いし、何もいそがんでもいいか。

そして、島岡先生は「オフィスを構えたらチェアにお金をかける」ということでハーマンミラー社の椅子(日本で買うと13万円らしい)を持っているそうである。対抗して(?)私のオフィスの椅子はこれである(笑)
その辺のセミナー室にあるような椅子である。回転椅子もあるのだが、アメリカの椅子は何故だか太ももの長さ(←日本語でなんと言う?)が合わないのである。「回転椅子は実は腰に悪い」という噂もどこかで読んだし、ドイツにいたときもなぜかこういう椅子(というか、ドイツ人皆でこんな感じ)だったしということなのである。大体回転椅子だと正座してしまうのよね。。。足のところに車輪がついていないので、ずるずるーと下の絨毯をひきずっているが、私が引っ越して来たときには絨毯はすでに悪くなっていたのであまり関係ないのである。R01取れても高級椅子を買うかどうかは不明。

今日の教訓 「毒書」「毒論文」に注意。 運動しましょう。

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島岡先生がまた本を出した! 2014

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