Thursday, July 31, 2014

研究者のための思考法 10のヒント 感想文その2

感想文その1の続き。果たして本の宣伝になっているのか、それとも島岡先生のユニークな本に私のユニークな解釈が相まって話がややこしくなっているのだか、不明である。まあいいか。全部読んだ感想をいきなりクラシック音楽で説明することにする。

5年前の島岡さんの「研究者の仕事術」はブラームスの交響曲1番第1楽章で、今度の「研究者のための思考法」はブラームスの交響曲4番第1楽章である。
まるで「洗濯機と猫」みたいな表現をしてみた。(洗濯機と猫の違いについては、本の「その7、抗脆弱性とは」を読んでください)

交響曲第1番 (ブラームス)(ウィキペディアより)
ブラームスは、ベートーヴェンの9つの交響曲を意識するあまり、管弦楽曲、特に交響曲の発表に関して非常に慎重であったことで知られている。最初の交響曲は特に厳しく推敲が重ねられ、着想から完成までに21年という歳月を要した労作である。(なお、通常は数ヶ月から数年で完成するといわれる。ブラームスもこの後の交響曲第2番は短い期間で完成させている)

ティンパニでガンガン始まる曲は気合いが入りまくりである。偉大なベートーベン先生を意識して、きっとものすごいプレッシャーだったにちがいない。曲を完成させたのは43歳らしい。あのティンパニ役をやってみたい気がするが、そんなことはまあいいとして、「研究者の仕事術」はそのぐらい気合いが入っているのである。島岡先生にプレッシャーを与えたのは当然ハーバード大学である。

交響曲第4番 (ブラームス)(ウィキペディアより)
交響曲第4番ホ短調作品98(原語(ドイツ語):Sinfonie Nr. 4 in e-Moll op. 98)は、第3交響曲完成の翌年1884年から1885年にかけてヨハネス・ブラームスが作曲した最後の交響曲。第2楽章でフリギア旋法を用い、終楽章にはバロック時代の変奏曲形式であるシャコンヌを用いるなど、擬古的な手法を多用している。このことから、発表当初から晦渋さや技法が複雑すぎることなどが批判的に指摘されたが、現在では、古い様式に独創性とロマン性を盛り込んだ、円熟した作品としての評価がなされており、4曲の交響曲の中でも、ブラームスらしさという点では筆頭に挙げられる曲である。ブラームス自身は「自作で一番好きな曲」「最高傑作」と述べている。

ブラームス51歳のときの作品らしい。交響曲も4つ目だし(余裕という意味)、人生の悲しみも知ってしまったし、(クララ・シューマンは一生好きだし独身だし)、まさしく老成したブラームスの曲である。
と、ここまで書いて「島岡先生がもっと円熟した本を書いちゃったらどうしよう」と思ったが、その時はその時また考えるとする。

曲を知らないけど気になるという人はYoutubeで適当に検索してきいてみてください。

ついでに昔友人に、「ベートーベンのクロイチェル・ソナタを聴きながらトルストイのクロイチェル・ソナタを読んだら雰囲気出るよね」っていう話をしたのを思い出した。交響曲第4番をききながら研究者のための思考法を読むのもおすすめである。

さて。
「作者の意図するところを述べよ」という国語の問題は全滅だった私が、島岡先生の本を読んで他の情報と加えて思考して展開すると、こんな風になる。「その9 創造的な仕事をするために」、「その5 知的しなやかさ」)の話、「その1 好きなことをする」を読んで混ぜた感じである。

「日本人は創造性がない」と思いこんでいるが、そんなのは真っ赤なウソである。ただし、日本にいてはありふれているので気づかない。あるいは、受けるところが全く違うので全く気づかない。従って日本の創造性を見つけるには外(海外)に行って誰かに発見してもらうか、あるいは外国人に日本で来てもらって見つけてもらうかである。

例その1.浮世絵
絶対日本よりも海外のほうが評価高いと思う。この前も友人のボスに「論文が通って雑誌の表紙を飾ることになって、浮世絵使いたいんだけれど」というなかなかな難題を言われた。最近Museum of Fine Arts(ボストン美術館(本家))に浮世絵が見当たらないと思ったら、ただいま日本に里帰り中

例その2.アニメ

Youtubeにあった日本のアニメトップ10である。まあスタジオ・ジブリは誰でも知っている正統派アニメ映画だからおいといて、AkiraGhost in the shell(日本語名 攻殻機動隊)とCowboy Bebopをご存知?
トップ1はAkiraで1988年のアニメである。私はドイツでルームメイト(アパートメントメイト?)に「素晴らしいアニメだ!知らないのか!」と貸してもらって見た。(Cowboy Bebopも別のルームメイトに貸してもらった。)
AkiraはTime誌のThe 25 All-TIME Best Animated Filmsにも載っているのである。どこが「ガイジンが見てトップにランクする素晴らしいアニメ映画」なのか不明(笑)10年ぐらい前に見て分からなかったが、今ならわかるかもしれないから、またNetflixで借りてみてみよう。

Ghost in the shellはついこの前見た。なんでも映画Matrix(マトリックス)に影響を与えた映画らしい。それが証拠に緑色の文字が横に流れる(笑) (Matrixは縦向きである。あのMatrixの緑色の文字はちゃんとチェックしてないけど、カタカナの鏡文字だと私は思っている。)Ghost in the shellには雅楽みたいな日本音階の曲がついている。現在IMDbの評価で8.0ポイントなのだが、こっちもどこが素晴らしいのか不明(笑) Ghost in the shell 2をNetflixにQueue(観たい映画のリスト)に入れているので、そのうち観る予定である。

今日の教訓 何が日本国外で受けるかは、さっぱりわからん。

過去のブログ
研究者のための思考法 10のヒント 感想文その1

2 comments:

F Fries said...

島岡先生の本は羊土社のサイトで閲覧できる部分しか読んでないのですが、ブラームスの4番より老成されたものとしては、ベートーヴェンの後期ピアノ・ソナタか弦楽四重奏曲をお勧めします。

Kay said...

なるほど、ベートーベンの後期ピアノ•ソナタと弦楽四重奏曲ですか。では島岡先生にさらに円熟した本を書いてもらっても問題ないですね。
それにしても、やっぱりベートーベン先生は偉大ですね。